舞妓 「仕込みさん」通信制高校に入学 京都・五花街で初(毎日新聞)

 京都の五花街の一つ、宮川町に今春から舞妓(まいこ)見習いの「仕込みさん」として加わった15歳の少女2人が、私立京都美山高校インターネット通信制芸能文化コース(京都市上京区)に進学することになり、31日午前、2人だけの入学式に臨んだ。仕込みさんは修業に専念するのが通例で、高校へ進学するのは五花街で初という。着物姿の2人は「頑張って修業と勉強を両立したい」と意気込んでいる。

 大阪府出身の竹中恵利花さん(15)と東京都出身の古村麻貴さん(15)。共に舞妓にあこがれ、宮川町の置屋「たけもと」のホームページを見て応募した。仕込みさんは置屋に住み込み、半年〜1年間、京言葉や芸事を習って舞妓デビューを飾る。勉強を続けるのは難しいのが現状だ。

 しかし、たけもとの女将、竹本里恵さんは「英語や世界史も勉強し、伝統文化の良さを理解できる誇りある芸舞妓になってほしい」と同校へ依頼。書類審査や面接を経て合格が決まった。ビデオ学習やライブ中継授業を受け、5年間で普通科卒業資格を得られるという。

 竹中さんは「花街とは違う世界の人たちに接する事ができるのは魅力」と笑顔をのぞかせた。また、古村さんは「おけいことの両立に不安もあるが、楽しんで勉強に励みたい」と声を弾ませていた。【小川信】

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足利事件 「心晴れ完全無罪」 菅家さんうれし涙(毎日新聞)

 「心も晴れて、完全無罪です」。宇都宮地裁で言い渡された足利事件再審の無罪判決。閉廷後の菅家利和さん(63)は空を見上げ、支援者らの拍手に両腕を上げて応えた。同僚の結婚式に出るはずだった91年12月1日早朝、突然現れた刑事に同行を求められ、連れて行かれた足利署。13時間を超す過酷な取り調べの末、身に覚えのない罪を認めさせられて悔し涙が出た。18年余続いた苦しみの日々。菅家さんはついに冤罪(えんざい)を晴らした。【吉村周平、古賀三男、中村藍】

 ◇裁判官謝罪にうなずき

 「菅家さん、証言台にお進みください」。佐藤正信裁判長にうながされ、菅家さんは2回頭を下げた。再審開始が決まった茨城・布川事件の桜井昌司さん(63)にプレゼントされた赤いネクタイを締め、リラックスした表情。佐藤裁判長は「菅家利和氏に対する本件事件の再審公判における判決を宣告いたします」と告げ、無罪を言い渡した。

 その後、約40分間にわたって判決理由が読み上げられた。「自戒の意味を込めて謝罪させていただきます」。裁判官3人が起立し頭を下げると、菅家さんは大きくうなずき、閉廷後、傍聴席にいた桜井さんと抱き合って涙を流した。

 ◇釈放後も苦しみ増し

 この日、菅家さんは「支える会・栃木」代表の西巻糸子さん(60)の車で自宅を出た。足利市から地裁のある宇都宮市まで1時間40分、夜半まで降った冷たい雨は上がり、薄日がさし始めた。ほころんだ梅に目をやる菅家さん。「春だよね。やっとこの日が来たね」。西巻さんの言葉に深くうなずいた。

 昨年6月に釈放された菅家さんだが、再審公判で無罪が出るまでは「複雑なんです。半分被告、半分自由。本当に不安」と話していた。それでも早期の無罪判決を望まず「『真っ白な無罪判決』じゃなきゃ困る」と一貫して誤判原因の徹底究明を求めた。「私(の足利事件)で終わらせちゃだめなんです。冤罪(えんざい)を繰り返さないための判決をもらい、たすきを次につながないと」

 昨年12月に故郷の足利市に引っ越し、請われるまま全国の冤罪支援集会や講演会に飛び回ってきた。メディアの取材にも積極的に応じている。「1人でいるより、忙しい方がいいんです」。自宅で1人、食事の準備をしている時などに抑えがたい感情が噴き出す。「おとといより昨日、昨日より今日。日に日に苦しみが増していく。刑事に追及される夢をみて、『あーっ』と叫ぶ声で目が覚める」。憎しみと悔しさでうっ屈し「自分を支えてくれる人にも、つらく当たってしまう」ことがあるという。

 子供のころ遊んだ鑁阿寺(ばんなじ)や同僚と散策した行道(ぎょうどう)山。早く帰りたかった故郷には、女児の遺体が見つかった渡良瀬川河川敷もある。田中橋を渡る時、嫌でも目に入る。「死体はどこに置いたんだ」。刑事にどなられ、身に覚えのない犯行を再現させられた忌まわしい記憶がよみがえる。だが、見たくもない河川敷を見てしまうのは「あんな所で四つの子供が殺されて」からだ。

 足利には逮捕後間もなく亡くなった父、服役中に亡くなった母の眠る墓もある。「自分はやっていないから、安心してほしい」。菅家さんは、無罪判決を少しでも早く両親に報告したいと話した。

 【ことば】再審

 有罪確定者に無罪を言い渡すべき明らかな証拠を新たに発見した場合に、再度、裁判をやり直す制度。かつては真犯人が見つかった場合などに限られたが、75年の最高裁決定(白鳥決定)が「明らかな証拠」について「新証拠と他の全証拠を総合的に評価して、事実認定に合理的な疑いを生じさせれば足りる」と判断し、「疑わしい時は被告の利益に」という刑事裁判の鉄則は再審にも適用されることを示した。80年代に免田、財田川、松山、島田の4事件で死刑確定が再審無罪に覆って以降、重大事件で再審が行われることはなかったが、09年に足利、布川両事件で相次いで再審開始が確定した。

 ◇足利事件再審 判決公判までの主な経過

90・5・12 栃木県足利市で女児不明。渡良瀬川河川敷で翌日遺体発見

91・12・2 県警が菅家利和さんを逮捕

93・7・7 宇都宮地裁が無期懲役判決

96・5・9 東京高裁が控訴棄却

00・7・17 最高裁が上告棄却

02・12・25 宇都宮地裁に再審請求

08・2・13 宇都宮地裁が再審請求の棄却決定

 12・24 東京高裁がDNA再鑑定を決定

09・5・8 DNA再鑑定で「不一致」との結果判明

 6・4 菅家さん釈放される

   23 東京高裁が再審決定

 10・21 宇都宮地裁で再審初公判

 11・24 第2回公判。検察、弁護側双方のDNA再鑑定人が証言

 12・24 第3回公判。警察庁科学警察研究所所長が証言

10・1・21〜22  第4、5回公判。菅家さんを取り調べた際の録音テープ4本を再生。取り調べを担当した元検事が証言

 2・12 第6回公判。検察側が「真犯人でない菅家さんを起訴し申し訳ない」と謝罪。無罪論告し結審

 3・26 再審公判で無罪判決

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【科学】注目される粘菌の高度な「知性」(産経新聞)

 ■エサ獲得へ最適ルート形成 コンピューター設計応用も

 脳を持たない単細胞生物の粘菌が、高度な「知性」を備えているという。効率良くエサを獲得するために「最適な形」を模索する習性が、コンピューターが苦手とする難問の答えを導くのに適しているのだ。北海道大や理化学研究所などのグループは粘菌の能力に着目し、現代社会のネットワーク形成や人間に似た人工知能の実現につなげる研究を進めている。(小野晋史)

 ≪迷路を解く≫

 落ち葉や倒木の下などに生息している多核単細胞生物の粘菌は、博物学者の南方熊楠も注目した不思議な生物だ。数億年の自然淘汰(とうた)を乗り越えた体はアメーバ状で自由に変形できる。

 粘菌が高度なネットワークを形成することも見いだしたのは、北海道大学の中垣俊之准教授らの研究グループだ。

 エサが散らばっている場合、まず一帯に広がって丸飲みするが、最終的にエサの周辺とその間を必要最小限に結ぶ栄養の輸送管でネットワークを形成する。

 中垣さんは「エサの配置が複雑でも巧妙なネットワークを作り上げる。粘菌が持つ情報処理能力の高さを知り、どう解くのか知りたいと思った」という。

 中垣さんらの研究が最初に注目されたのは、「迷路を解く粘菌」の実験だ。3センチ四方の迷路の入り口と出口にエサを置き、「モジホコリ」という粘菌をはわせると、数日後には2つのエサを結ぶ管だけが残る形で迷路を解いた。

 この成果は、ユニークな着想と意外性が評価され、2008年にノーベル賞のパロディーとして知られる「イグ・ノーベル賞」を受けた。

 ≪方程式を導く≫

 関東地方の鉄道網をモデルにした多くの点を結ぶネットワーク実験では、現実の鉄道網をほぼ再現した。

 中垣さんらは、エサの配置を換えたり、粘菌が苦手な光を当てるなどさまざまな環境で観察し、栄養を輸送する管の成長方程式を導き出した。

 その方程式を使ったシミュレーションでは、輸送効率が良いだけでなく、どこかで路線が運休しても迂回(うかい)しやすいモデルが構築された。

 シミュレーションを担当した手老篤史・科学技術振興機構研究員は「数億年を生き延びた粘菌はエサの増減や断線などの環境変化に強い。数十年後も視野に入れたネットワークを形成できる」と話す。

 多くの拠点を結ぶ最適ルートを割り出す問題は、既存のコンピューターが苦手とする分野だ。計算量が膨大になるためで、最先端機でも拠点が数十以上だと「正解」を得るのは難しい。

 粘菌はなぜ、そんな難問を解けるのか。粘菌の方程式は「単に最短経路を目指さない特徴を持つ」と中垣さんらは説明する。すべての計算を処理するのではなく、場当たり的に良さそうなルートを見つけ、徐々に最適化していく。その結果、コンピューターよりも早く、「的確なルート」を提示できる。

 高度な粘菌ネットワークは、インフラ整備への応用が期待され、電力関係の研究者から「送電を最適化する参考にしたい」と問い合わせがあったという。

 ≪人に近い知能≫

 理化学研究所の研究チームは、粘菌の伸縮などを回路の設計に生かした「粘菌コンピューター」の試作機を開発中だ。

 粘菌コンピューターは既存のコンピューターに比べ、計算の速さや正確さでは劣る。しかし、与えられた情報があいまいでも的確な答えを導き出せ、複数の回答を示すこともできる。

 この働きは、人間の脳と似ている。原正彦チームリーダーは「より人間に近いコンピューターができるかもしれない」と話す。粘菌を通して、人の知性や心の謎にも迫れるかもしれない。

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 平成5年、東京・本郷の東大工学部航空学科の製図室。卒業課題の設計図作製で、「宇宙ホテル」の図面を無心に引く女子学生の姿があった。まもなく宇宙へ飛び立つ山崎直子さん(39)だった。

 「たくさんの人が宇宙に行けるようにしたい」

 国際宇宙ステーション(ISS)の建設もまだ始まっておらず、日本人が宇宙で暮らすことは夢物語だった時代。学生の大半が人工衛星などの無人機を設計する中で、人と宇宙のつながりに人一倍こだわった。

 自ら設計した宇宙ホテルは直径約150メートルのドーナツ形。回転によって疑似的な重力が生まれ、多くの人が快適に過ごせる未来空間だ。図面の大きさは四畳半分に及んだ。

 指導した中須賀真一教授(49)は「有人宇宙活動が好きなんだなと感じた。出来栄えは申し分なく、このとき培った能力は飛行士としても十分生かされていると思う」と話す。

                   ◇

 山崎さんは千葉県松戸市生まれ。「素直な子に」と名付けた両親の願い通り、明るく伸びやかに育った。父親の角野明人さん(73)は「小さいころは親の言うことを何でも受け入れた」と振り返る。

 星が好きで、近所のプラネタリウムに兄とよく通った。主人公が宇宙を旅するアニメ「銀河鉄道999」も夢中で見た。でも、将来の夢は小学校の先生になること。宇宙は目標ではなく、「大人になれば普通に行ける」と思っていた。

 中学3年のとき、米スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故に衝撃を受ける。犠牲者の中に民間人飛行士の女性教師がいた。自分が目指していた教師という職業と、漠然とあこがれていた宇宙。それが「結びつくんだ」と気付いた。彼女の遺志を継ぎ、飛行士になりたいと思った。

                   ◇

 勉強は理科系が特に強かった。お茶の水女子大付属高校で化学を教えた石井朋子副校長(56)は、当時の様子を覚えている。

 「答案は文字も中身もきれいで、いつも90点以上。授業中はよそ見せず、教壇まで熱心さが伝わってきた」

 高校時代は友人とジャズダンス同好会を立ち上げ、硬式テニス部でも活躍。大学時代に親しかった女性は「何でも楽しめて、誰とでも仲良くなれる。怒ったり不満を言っているのを見たことがない。プラスのオーラしかない人」と話す。

 飛行士の選抜試験に最初に挑戦したのは、大学院生のとき。留学先の米国で宇宙工学を勉強しながら書類を出したが、実務経験不足で門前払い。それでもあきらめず、前に進んだ。

 宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)に技術者として就職。ISSの日本実験棟「きぼう」の開発チームに入った。同僚だった植松洋彦さん(47)は「緻密(ちみつ)な仕事ぶりで、正しいと思ったら相手が上司でも引かない」。3年目の11年、難関を突破して念願の飛行士に選ばれた。

 「だんだんと自分の目標を持ち、頑固なまでに努力した」と母親の喜美江さん(67)。「階段はあと一歩。価値のある足跡を残してほしい」と明人さんは語った。

                   ◇

 山崎直子さんが、4月5日に打ち上げ予定の米スペースシャトル「ディスカバリー」でISSに向かう。日本初のママさん飛行士の希望と試練の日々を追った。

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サーベイランス体制の見直しを検討―インフル対策で厚労省(医療介護CBニュース)

 厚生労働省は3月19日の記者会見で、新型インフルエンザが終息傾向にあることを受けて、対策の見直しを検討していることを明らかにした。医療提供体制を維持する一方、サーベイランス体制を見直す方針で、月内には方向性を示す。

 同省健康局結核感染症課の江浪武志課長補佐は会見で、新型インフルエンザは「終息傾向にある」との認識を示した上で、「サーベイランスに関しては、これまでも患者が増えてくる中で順次見直してきた。流行状況を踏まえて、何か見直す必要があるのかを検討している」と説明した。
 一方、医療提供体制については、「いつ次の流行が起こってもおかしくない。引き続き感染対策を十分にやっていただく必要がある」と述べ、現行の体制を維持する考えを示した。

 現在、インフルエンザについて実施しているサーベイランスは、インフルエンザ定点医療機関の患者報告のほか、休校数と入院患者数の把握、死亡症例の即時報告など。このうち入院患者数の把握と死亡症例の即時報告は、新型インフルエンザの発生後に開始した。


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伊丹空港廃止、箕面市議会が決議の見通し 地元3市の差際立つ(産経新聞)

 大阪府の橋下徹知事が廃止論を唱えている大阪(伊丹)空港をめぐり、空港周辺の府北部3市で対応が分かれている。箕面市議会では、関西国際空港のハブ化促進とともに、中長期的には伊丹を廃港にするよう国と府に求める決議案が可決される見通し。対して豊中市議会では、伊丹存続を盛り込んだ決議案が全会一致で可決される方向となった「(知事構想に)乗るのもあり」と、市長が条件付きで賛同する池田市と相まって、三者三様の思惑が表面化してきた。

 府北部3市は、兵庫県伊丹市や尼崎市などとともに、大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)を構成しており、過去、伊丹空港の騒音対策などでは足並みをそろえてきた。

 だが、箕面市議会では「伊丹廃止」の文言を盛り込んだ決議案が自民、民主、公明3会派の賛成多数で25日に可決される見通し。「市単独の利便性を主張し続けるよりも、関西圏全体が浮上する将来像を目指すことが将来世代に対する政治責任」として、「住民個別の賛否にとらわれず、中長期的に伊丹を廃港する」と明記する方向だ。

 決議案には、府北部から関空へのアクセス改善要望も盛り込む。橋下知事は2月に開かれた市議会との意見交換会で、「廃止を決議するなら(豊中市以南と大阪都心を結ぶ)北大阪急行の延伸を全力で後押しする」と提案しており、この言葉を受けた内容となっている。

 一方、豊中市議会では、伊丹空港の存続と空港を生かした地域活性化の続行を確認する決議案が25日に可決される公算。従来の主張を繰り返す内容だが、伊丹廃止の議論が熱を帯びる中、改めて議会の意思を示す必要があると判断した。

 会派間の調整で、議長声明にとどめる意見もあったが、箕面市議会が「廃止」を盛り込んだ決議を用意していることが伝わり、“対抗措置”として決議案にすべきとの方針で一致した。

 また、池田市の倉田薫市長は、伊丹空港について「廃港はリニア整備が前提で20年以上先の話。その間に短距離国際線も飛ばしてフル活用するのなら、知事構想に乗るのもありだ」とたびたび発言。ただ、市長の考えに賛否を示した市議会会派は今のところない。

 3市の中では、箕面市議会が廃港に一歩踏み込む一方、豊中市議会は「待った」をかけ、両市間に溝ができた形。倉田市長は箕面市議会の方針について「決議は想定できた」と冷静に受け止めている。

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渋谷の路上で首にはさみ刺す クラブでトラブルか(産経新聞)

 15日午前4時55分ごろ、東京都渋谷区宇田川町の路上で、通行人から「人が首を切られた」と119番通報があった。警視庁渋谷署によると、男性介護士(31)が男に首の左側を刺されており、重傷を負った。男は逃走し、同署は殺人未遂事件として捜査している。

 同署によると、2人は近くのクラブで開催されたイベントに参加しており、店内でトラブルになったとみられる。路上で口論を始め、男が突然、男性をはさみで刺したという。はさみは近くの路上から見つかった。

 逃げた男は25歳くらいで、身長約180センチ。がっしりした体形で、黒の短髪という。

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<普天間>官房長官と米大使 会談で「トラスト・ミー」応酬(毎日新聞)

 平野博文官房長官とルース駐日米大使が2日に会談した際、大使が「トラスト・ミー(私を信じてほしい)」との言葉を使って具体的な移設候補先を示すよう迫っていたことが分かった。平野氏が5日の記者会見で明らかにした。

 平野氏によると、ルース大使は普天間飛行場の移設先について「外へ漏らさないから、私を信じて(トラスト・ミー)、具体名を言ってください」と要請。平野氏は「ゼロベースで検討中だ。5月末までに決めるので、トラスト・ミー」と応じたという。

 「トラスト・ミー」は昨年11月の日米首脳会談で、鳩山由紀夫首相がオバマ米大統領に語った言葉と同じ。米側は「年内に現行案で決着」と受け止めたが、日本側が先送りしたため、両国関係がギクシャクする要因の一つになった。【横田愛】

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<養育放棄>3割が無職 経済格差も背景(毎日新聞)

 児童虐待をした親や保護者について全国児童相談所長会(会長・丸山浩一東京都児童相談センター所長)が調べたところ、全体では2割が無職だったのに対し、ネグレクト(養育放棄)をした親などに限っては3割が無職で、1.5倍に上っていることが分かった。非正規雇用の割合も全体では19%だったのにネグレクトでは26%。親たちの経済格差がネグレクトにつながっている疑いが浮かんだ。【野倉恵】

 調査は08年4月の改正児童虐待防止法施行などを受け、同所長会が実施。同月から08年6月にかけ、全国197カ所の児童相談所のうち195カ所が虐待として対応した8108人について集計した。加害者は実母4308人▽実父2102人▽養父309人▽母の内縁の夫や交際相手203人−−など。

 加害者側の就労状況を見ると、食事を十分与えないなど子の世話をしないネグレクトや、身体的、性的、心理的な虐待を合わせた全体では、正規就労が30.2%▽無職20.4%▽非正規雇用19.2%−−の順。しかし、ネグレクトに限れば無職が30.9%▽非正規雇用26.4%▽正規就労19.3%。無職と非正規雇用の合計は6割近くに達し、全体に比べて1.5倍だった。

 虐待の背景とみられる家庭状況(複数回答)は、8108人全体では経済的困難33.6%▽親たちの心身状態に問題がある31.1%▽ひとり親家庭26.5%。一方、ネグレクトに限ると、経済的困難54.1%▽ひとり親家庭41.1%▽親たちの心身状態に問題がある33.8%。全体では3分の1だった経済的困難が、ネグレクトでは半数を超えていた。

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アーチェリー場高2死亡事故、同級生を書類送検 「ごめんね」繰り返す(産経新聞)

 東京都目黒区目黒の区勤労福祉会館のアーチェリー場で昨年11月、練習をしていた私立高校2年の男子生徒=当時(16)=の額に矢が刺さり死亡した事件で、警視庁少年事件課などは5日、重過失致死の疑いで矢を放った同級生の男子生徒(17)を書類送検した。同課によると、同級生は「(死亡した生徒が)ふざけているのかと思って矢を向けたら、力が抜けて手を離してしまった」と話している。

 同級生は事情聴取に「申し訳ないことをした。ごめんね」と繰り返しているといい、警視庁は「十分反省しており、中等少年院送致が相当」との意見を付けて送検。また同日、山下史雄生活安全部長名で、全日本アーチェリー連盟、都教育長、都生活文化スポーツ局に再発防止のための安全措置を講じるよう文書で要請した。

 警視庁は当初、施設管理者や学校の管理責任についても捜査していたが、同級生が人に矢を向けた責任は重いこと、当日は自主練習だったことなどから、立件を見送った。

 同課によると、同級生は昨年11月4日午後4時45分ごろ、アーチェリーのカーボン製の矢(長さ約70センチ)を男子生徒に向けて発射して額に刺し、死亡させた疑いが持たれている。

 当日は自主練習をするため放課後に2人で同会館を訪れたが、死亡した男子生徒が先に打ち終えて矢を拾いにいこうとしたところ、同級生が約5メートルの至近距離から矢を発射。直後に男子生徒は刺さった矢を自分で抜き、救急搬送中も意識はあったが、その後意識不明となり、同月8日に死亡した。死因は外傷性脳挫傷で、頭蓋骨の後頭部にもひびが入っていた。

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「つぶやく前に一旦停止を」 ツイッター議員の心得とは?(J-CASTニュース)
普天間移設、3月中に政府案決定…首相明言(読売新聞)

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